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マナー
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キャンプ場におけるキャンプは、見ず知らずの他人同士が共同生活をするようなものですので、マナーがとても重要です。最低限のマナーは知っておいてください。

マナーの良い方どうしであれば、気軽に声を掛け合ったり挨拶したり出来ます。他のキャンパーから「おはようございます」「こんにちは」と気軽に声をかけてもらえないようだと、知らず知らずのうちに、ひんしゅくをかっているのかもしれません。

音楽やラジオ、テレビの音は要注意

キャンプ場では、わずか数メートル間隔でサイトが並んでいる場合がほとんどです。ラジオやテレビ、音楽などは、かなり小さな音にしても他のキャンパーの耳に届いてしまいます。

全てのキャンパーがナイター中継を聞きたいと思っていればよいのですが、なかなかそうは行きません。音楽の好みにしても千差万別、自分の好みでない音楽は不快に感じる人もいます。

ご自分にやっと聞こえるくらいの音量でも、お隣のサイトには意外に聞こえてしまうものです。しかも、ちゃんと聞こえていれば良いのですが、太鼓の音だけが聞こえてきたりして、ものすごく不愉快な思いをすることがあります。

音の出るものを使うときは、ちょっと離れたところでどのくらい聞こえているか確認するくらいの気遣いが必要だと思います。

また、ご近所から苦情が出ないからと言って、それで良しとしてはいけません。腹立たしく思いながらもトラブルを避けるためにガマンしている人は大勢います。

深夜、早朝の話し声

多くのキャンプ場では消灯時間が決まっています。消灯時間を過ぎたからと言って寝なければいけないと言うことはありませんが、話し声は出来るだけ小さくする必要があります。

回りが寝静まってからの話し声は、ひそひそ声で話していてさえかなり遠くまで聞こえます。ましてや、普通に話していたり、飲んで歓声や笑い声はキャンプ場中に響き渡ってしまいます。

以外と勘違いしやすいのがテント内の音ですが、薄っぺらな布1枚ですので、遮音効果はほとんどありません。テント内での会話は全て隣に聞こえてると思ってください。

また、早朝も同様です。早朝のアウトドアは空気が澄んでとても気持ちよいですが、まだ、寝ている人もいることを念頭に置いて、「やたらに歩き回らない」「大きな声を出さない」などの配慮が必要です。

深夜となりのサイトがうるさいと文句を言っていた人が、早朝大声を出して大ひんしゅくをかう、なんてことの無いようにしてください。

車のエンジンは必ず止める

都会の雑踏や騒音、排気ガスから逃れるためにキャンプに来ている人は大勢います。

車のエンジン音は乗っている本人は気にならないようですが、キャンプ場では遙か彼方まで聞こえてきます。自然の中でのんびりしているときには人工音は不愉快なものです。

いくら、暑いから寒いからと言って、エアコンを使うためにエンジンをかけっぱなしにするなどと言う行為は言語道断です。

上手にはみ出すおしゃれキャンパー!?(サイトをはみ出すのは最低)

区画サイトの場合、張り綱も含めて必ずサイト内におさめます。隣のサイトにはみ出す場合には、必ずそこを借りている方の許可を取って下さい。通路など共用のスペースにはみ出すのはマナー以前の問題です。自己中心的な考え方をする人が集まっては、共同生活は成り立ちません。自分だけは良いだろうとかちょっとくらいならと言う考え方はやめましょう。

流しは使用後きれいに掃除する

ご飯粒やうどん、ラーメンなどの食べかすが散乱している洗い場をよく見かけます。非常に不愉快ですし不潔です。食事の後かたづけをした後は流しもきれいに洗い、排水口に網があるときには、そこに流れ込んだ生ゴミの始末をし、次の人に不快感を与えないようにしましょう。

共用の設備は、自分が使ったあと使う前と同じ状態にするのがマナーです。

設備の独占

夏場に高原のキャンプ場に行くと、炊事場の流しにスイカやビールを入れて水を流しっぱなしにして冷やしているのを見かけます。

1サイトに1つ程度の割合で設備されていればよいのですが、一般的なキャンプ場ではせいぜい10サイトに1つ程度ですので、スイカやビールを冷やしている間食事の支度が出来なくて困っている人がいるかもしれません。

また、コインランドリーなども洗濯物を入れっぱなしにして何時間も放っておく方がいますが、これも大変な迷惑になりかねません。

ある程度混雑しているときには共同の設備は必要な時間だけ使うようにして下さい。

他人のサイトを横切らない

いくらそこを通った方が近いからと言って、他の方のサイトの中を通るのは重大なマナー違反です。誰も使用していないサイトであれば、ある程度許されるのでしょうが、新たなキャンパーが来たら通るのをやめなければいけません。

また、大人はある程度分別が付きますが、子供の場合にはどこまでが良くてどこからが悪いかわからないことが多いので、はじめから、区画サイト内には足を踏み入れないように教える必要があります。

キャッチボールは場外で

キャッチボールをしにキャンプに行かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、キャンプ場内でキャッチボールをする場合には、絶対に人のサイトにボールが入らないような場所を選ぶ必要があります。また、通路は人が通るためにあるのですから使用できないのは当然ですね。

犬の同伴

ペットを連れてのキャンプもまた楽しいものですが、どんな犬でもつれてきて良いわけではありません。

基本的には、犬の嫌いな方もいるので遠慮すべきですが、他人に迷惑をかけないと言うことで許していただくわけです。

「人に向かって吠えない」「無駄吠えをしない」「噛まない」等の最低限のしつけが出来ていない犬を連れてきてはいけません。糞の始末は飼い主が確実に行います。必ず引き綱をつけ自由に出来ないようにします。

以前、ゴールデンウィークの混雑の中、100Kg近くありそうなピレニーズを連れてきた若い夫婦がいました。見ていると犬は放し飼い場内を走り回っています。その犬が他のサイトの犬を見つけたのがことの始まり、大騒ぎになり、そばのかなりしっかり設営されていたロッジテントを見事に壊してしまいました。

それでも、その後、その犬は相変わらず放しっぱなしになっていました。犬のしつけも満足にできないような方は往々にしてマナーが悪いようです。

溝掘り

大雨が降ったときなどに、「テント脇に溝を掘りサイトの水を逃がす」。確かに有効な手段なのですが、掘った溝を完全に元に戻すのは不可能です。

キャンプ場が未整備だった時代には良くやられていましたが、サイトが草地や芝生、砂利を敷き詰めたりしてきちんと整備されている高規格キャンプ場では禁止しているところが多いです。

サイト内でのレイアウトは装備や好みによって様々です。あなたの掘った溝の上にテントを設営したいと思う人もいるかもしれません。

自分が快適に過ごすことだけを考えて、自分たちのあとに使う人のことを考えられないと言うのは最低ですね。そういう身勝手キャンパーにはなりたくないものです。

もし、禁止されていないキャンプ場で、どうしても溝掘りをする必要がある場合、完全に元に戻すといことを前提に行ってください。



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